昨日の都議会最終日,東京都環境確保条例改正が可決されました.実は昨日のMXテレビ都議会中継では私が解説をしましたが(またしても録画し忘れた!),豊洲土壌汚染問題,新銀行再建問題と並んで,今定例会の目玉でした.
改正条例は,国内初のCO2排出削減義務を大規模事業者に課す,罰則を伴う規定を盛り込んだもので,国に先立って排出量取引制度を打ち出した点も特徴的です.メディアなどからも「全国へのモデルとなりうるし,CO2削減に具体策を示せないままの国を促す効果も期待できる」(東京・社説6/26)と好意的に評価されているようですが,実際の排出削減に向けて実効性を発揮できるかどうかはこれからが正念場.削減枠の設定など課題もたくさんあります.東京都環境局の「東京都の地球温暖化対策」のホームページもぜひご参照を.
関連して,本日朝日夕刊の論壇時評(松原隆一郎教授)も「温暖化論議 「危機解決策」めぐり応酬」(朝日6/26夕).松原教授の指摘する,特定の危機解決策に膨大な資源が投入されることへの問いかけは政策開発を考えるときに重要な論点ですね.主要な論文も紹介されていますので,お目通しを.
2008年6月26日木曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿